口腔外科から審美面まで
私は元々が口腔外科の出身ですが、口腔外科に限らず歯科の様々な分野に力を入れて研究、臨床を重ねております。近年では審美の部分に力を入れています。
最近では歯科治療に関して、患者さんの意識も高くなっています。歯の並び、被せ物にとどまらず、歯を綺麗にしたい方も増加傾向なのです。そのため私自身は歯科医師として主にこの分野にも力を入れています。
歯科医師を目指した理由
幼少期に外科医のおじとのコミュニケーションが、私を医療の道に向かわせたのだと思います。細かい作業が非常に好きで、生物にも興味を持っていたので自然と歯科医師の道を選ぶ方向に向かっていったのだと思います。
日々の診療で気をつけていること
赤坂歯科診療所ではエビデンス(医療面での根拠や証拠)に基づく歯科治療に気を配っています。近年、ネットの普及によって情報は玉石混交。例えば、最近は小さなむし歯でもすぐに削る歯科医師もいるようですが、削って詰め物をすると時間の経過とともに必ず隙間が生じてきます。
一方では、歯科診療の先進国として有名なスウェーデンでは初期のむし歯はプラークコントロールとフッ素による手入れで対応し、削らない治療が当たり前になっています。患者さんに対して治療方針の細かな説明、エビデンスに基づく治療を日々の診療で気にかけています。
スウェーデンの歯科診療
赤坂歯科診療所での私理念として、治療は歯科医師サイドと患者さんサイドの双方が納得してから治療に入るようにしています。虫歯と歯周病が両方ある患者さんの場合、まずは歯のお手入れを指導させていただきます。そして虫歯の治療に入る、と言った具合です。これは結果としてとても効率的な治療方法となり、患者さんの負担も軽減されます。
また、予防歯科が進んでいるスウェーデンの診療スタイルを取り入れています。生涯、ご自身の歯でお食事や会話を楽しんでいただける事を願っています。
日本人と中国人の口腔内に関する意識の違い
赤坂歯科診療所では、近年では10人に1人が中国の患者さん。中国から歯科治療のための来院される患者さんも増加傾向です。来院される中国の方と日本の方の口腔内の違いが一番顕著に見られるのは衛生面ではないかと思います。
例えば歯周病に羅患されている患者さんでも、日本の方のほうが圧倒的に軽症です。私が今まで拝見してきた中国の方はほとんど100%に近い確立で歯周病を患っていらっしゃいます。
その程度も、中等度以上の方を多く見受けます。中等度以上の歯周病の場合、歯周病ポケットと呼ばれる部分も深く、更に歯の移動なども発生してしまうため、治療が長期化することも多く非常に困難を極めることが多いのが現状です。
中国からはメディカルツーリズムと言って、医療観光要素を持って来院していただく方もいらっしゃいますが、こういった中等度まで達した歯周病患者さんは1回や2回の来院では完治が難しくなってしまいます。歯科治療という目的で日本に来院される方で一番多いのは「歯周病治療」、その次に多いのが「補綴」と言った感じです。補綴とは歯の欠損部分に被せ物を入れたりすることを言うのですが、やはり日本製の補綴物に取り替えてほしいといった依頼や、金属から白い歯にして欲しいといった依頼が多いです。
私自身は中国語で診療に対応できるので、中国からいらっしゃる方、日本に滞在される中国人の方には大変頼りになる存在だと思います。
中国での歯科医療事情について
これは実際に中国からいらした患者さんから聞いたお話しなのですが、中国内の歯科医院は当日診てくれない、予約を入れても混んでいて、とても待たされると言ったことがあるようです。待たされる期間が長ければ長いほど症状は悪化します。歯科治療自体にも満足できる方が少ないそうです。これは歯科に限らず医科でも同じようです。
当院に通院される中国の方は、8割が日本に住んでいらっしゃる方たちです。2割は観光で来日された方たち。
日本の国民健康保険以外の方は皆さん自費での診療となるため、より質の高い補綴物や納得の行く治療結果を出せるかと思います。
昨年後半から中国の方の歯科治療を希望される方が、非常に増えています
こういった方々に迅速に対応できるよう、中国語に対応した予約フォームを開設するための準備をしております。
予防を啓蒙していきたい、長く噛める歯を持するために
中国にはまだ「予防」と言った考えがありません。歯科に関しては「治療」なのです。しかし当院では「予防」にも力を入れています。定期的な検診を行い、できる限りご自身で口腔内の管理をして、足りない部分を私たち歯科医師に任せてほしい。「予防」と言った概念を中国の方々にも啓蒙していきたいと考えています。
先生に任せるよ
中国からいらっしゃる方の考え方は、以前の日本のそれに近いものがありました。
「先生に任せる」といったことです。しかし、今の日本ではいろいろな意見を聞いて最終的に判断するのは患者さん本人と言った傾向にあります。
例えば私は、日本の方に治療をする場合一通りの治療過程でその方の歯の状態、経済状態、食生活などを考慮の上で、補綴物に関しては選択肢を提案していきます。
しかし中国の方の場合、「先生に任せるから、ベストなものでやってほしい」となります。
どちらが良いというわけではなく、それぞれの傾向はのそのような違いがあるように感じます。
高宮 善正先生の経歴
- 昭和54年6月 高雄医科大学歯学部 卒業
- 昭和60年3月 千葉大学医学部歯科口腔外科 卒業
- 昭和60年4月 千葉大学医学部歯科口腔外科 大学院入局
- 平成元年5月 医学博士号授与
- 平成26年10月 興学会赤坂歯科診療所 院長就任
- 日本アンチエイジング歯科学会認定専門医
- 米国研修にて審美ルミネアーズ認定専門医を取得
- カリソルブ・ペリソルブ認定専門医
- 日本口腔外科学会
- 日本口腔学会
- 日本アンチエイジング歯科学会
所属学会
高宮 善正先生の歯科治療が受けられるクリニック
医療法人財団 興学会 赤坂歯科診療所
赤坂歯科診療所
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午後 2:00 ~ 午後 6:30
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